ハリーセンのお話

こんにちは。
今回はハリーセンについて考察していきます。


ハリーセンの基本データ
【タイプ】みず / どく

【特性】
どくのトゲ(直接攻撃で自分に触れた相手を30%の確率で毒状態にする)
すいすい(天候が雨のとき、素早さが2倍になる)
・[夢]いかく(自分が場に出た時、相手の攻撃を1段階下げる)

種族値HP65 攻撃95 防御75 特攻55 特防55 素早さ85

第2世代登場の水・毒ポケモンハリーセン。それほど存在感はなく、「そういえばそんなポケモンもいたね」的な感じで括られるポケモンのうちの1匹なのは間違いなさそうです。しかし、BW2にてライバルのヒュウがハリーセンみたいな髪型をしているといじられる描写があり、ささやかながら脚光を浴びました。
↓の段落はXYのネタバレを含むため色を反転させています。10/7夜~10/8朝にかけてこの部分に目を通した方には大変ご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
同じ組み合わせのタイプに、後輩のメノクラゲドククラゲ、そしてもうすぐ後輩になるクズモーがいます。ドククラゲとは特殊・物理でそもそも方向性が異なるので差別化の必要性は特にないです。クズモーは進化すると水が消えドラゴンになるため、比較対象にはならないでしょう。しかし、クズモーの特性・種族値・技次第では進化前の状態で使えるかもしれないので、そうなったら話は別ですが。


特性は3つありますが、よく使われるのが「すいすい」と「いかく」。
「すいすい」は雨を利用した高速アタッカーに、「いかく」は物理耐久型に、と特性によって役割が大きく異なっています。

アタッカーの場合、メインの水技・毒技の他にも「じたばた」や「だいばくはつ」、さらには先制技「アクアジェット」もあり、攻撃性能は抜群。「でんじは」や「みちづれ」、(第3世代限定ではあるが)「つるぎのまい」といった豊富な補助技を絡めるのも一興。

水・毒という組み合わせは炎/水/氷/格闘/毒/虫/鋼タイプの技を半減させ、耐性に優れていることから「いかく」を利用した耐久型でも活躍できます。ただし、特殊耐久は紙に等しく、攻撃に努力値を割かないとなると火力は貧弱。また、物理耐久も「いかくギャラドス」には劣るので技の面から工夫を施して差別化としたいところです。



ハリーセンの技考察
【物理技】
アクアテール
 水/威力90(一致135)/命中90/Lv技・教え技/通常攻撃。最高火力の出る技。
たきのぼり 水/威力80(一致120)/命中100/秘伝マシン/20%の確率で相手を怯ませる。やや「アクアテール」よりやや威力が低いものの命中安定。さらにひるみ効果付きなので「でんじは」との相性もよいです。
アクアジェット 水/威力40(一致60)/命中100/遺伝技/先制攻撃(優先度+1)。超スピードの「すいすい型」においてもやはりあると便利な先制技。
どくづき 毒/威力80(一致120)/命中100/Lv技・技マシン/30%の確率で相手を毒状態にする。水技との補完も良く、追加効果も期待できます。
じたばた ノーマル/威力20~200/命中100/遺伝技/残りHPが少ないほど相手に大ダメージを与える。「きあいのタスキ」で耐えてからの強力な一撃。
だいばくはつ ノーマル/威力250/命中100/技マシン/使用後、自分はひんし状態になる。いざという時用。
リベンジ 格闘/威力60(後攻時120)/命中100/Lv技/後攻になり(優先度-4)、そのターンに相手からダメージを受けると威力が2倍になる。一応、水も毒も入らないナットレイエンペルト対策になりますが厳しいです(育成記録(2)参照)。

【変化技】
でんじは 電気/命中100/技マシン/相手をまひ状態にする。「たきのぼり」と併せて「まひるみ」を狙ったり、「ちいさくなる」をする前準備としても。
どくどく 毒/命中90/技マシン/相手を猛毒状態にする。耐久型にすると火力が出ないのでこれでじわじわとHPを削ります。
みちづれ Lv技/この技を使った後に相手の攻撃で瀕死になると、相手も瀕死になる。「すいすい」発動中なら使いやすいです。
ちいさくなる Lv技/自分の回避率を2段階上げる。「でんじは」や「みがわり」があると積みやすいです。
たくわえる Lv技/自分の防御と特防が1段階ずる上がる。3回まで使用可。耐久を上げる唯一の積み技。
まきびし Lv技/相手がポケモンを交代する度にダメージを与える。1回撒くと最大HPの1/8、2回3回と増えるとダメージも1/6、1/4と増えていく。
どくびし Lv技/相手がポケモンを出すと毒状態にする。2回使えば猛毒状態。
 上記撒き技2つは味方へのサポートとして。役割を終えたら「だいばくはつ」や「みちづれ」で退場。
あまごい 技マシン/5ターンの間、天候を雨にする。ニョロトノと組まないのであれば採用。
みがわり 技マシン/最大HPの1/4を削って身代わりを出す。使い方は様々。
ねむる 技マシン/HPと状態異常を全て回復し、2ターンの間眠り状態になる。耐久型のための回復技
いたみわけ 教え技/相手と自分の残りHPを足して、それを半分にしてお互いに分ける。耐久型のための回復技。回復しつつダメージを与えることができます。
つるぎのまい FR・LG限定教え技/自分の攻撃を2段階上げる。BWの技マシンでは何故か習得できません。積めれば雨下で凶暴と化す。



▼私のハリーセン育成記録
(1)すいすい剣舞アタッカー

努力値:4-252-0-0-0-252

自身は「あまごい」を覚えていないので他の誰かに降らせてもらいます。
隙を見て「つるぎのまい」をしてから攻撃。第3世代産なので遺伝技の「アクアジェット」が習得できないので先制技持ちには弱いのが残念。
ちなみに雨下「たきのぼり」の威力がタイプ一致も込みで180、「じたばた」の最大威力が200なので大した差ではないんですよね。なのでいっそのこと「みちづれ」や「どくびし」などの補助技を入れてもいい気がしました。


(2)いかく物理耐久型

努力値:252-4-252-0-0-0

「でんじは」による味方サポート役もこなす一方、「まひるみ」に賭けて攻撃もするハリーセン。一応オノノクスをHP満タンの状態から倒した実績があります。
変化技は数多く覚えるので読まれにくい利点はあるでしょうが、それゆえに「ちょうはつ」がバンバン飛んでくる難点もあります。
「リベンジ」は水も毒も効かないナットレイエンペルトピンポイントで入れたものの、A補正なし無振りではナットレイは確定3発になる上、「ゴツゴツメット」や「てつのトゲ」を考えると圧倒的に不利です。また、一応HP252振りエンペルトに確2が取れますが、逆にエンペルトからの「ハイドロポンプ」も乱数2発なので非常に厳しいです。



ハリーセンのお話はこれでお終いです。
使用頻度が高くないのであまり書くことがなく、ついにはダメージ計算まで省いてしまったことをお許しください。
「こんな型育成したらこんな感じだった」などありましたら教えてくださると幸いです。

最終更新日:2013/10/7