【育成考察&記録Vol.10】ニドクインのお話【毒統一7th】

皆さんこんにちは。
今回はニドクインの育成考察&記録です。






ニドクインの基本データ
【タイプ】どく / じめん

【特性】
どくのトゲ 直接攻撃で自分に触れた相手を30%の確率で毒状態にする

とうそうしん 自分と相手の性別が同じ時は技の威力が1.25倍になるが、異なる時は0.75倍になる

[隠]ちからずく 追加効果のある技を使うと、その追加効果が発動しない代わりに技の威力が1.3倍になる

種族値
HP90 攻撃92 防御87 特攻75 特防85 素早さ76

技のデパートことニドキングの相方であるニドクインニドキングほどではありませんが、それでも多くのタイプの技を覚えられます。種族値耐久寄りで、アタッカー気質のニドキングとは違い、受けつつ攻撃するのがニドクインの主な役目となるでしょう。また、持ち前の耐久力を最大限活かしてサポート役に徹するのもアリです。とにかく、ニドキング以上に型が読まれにくいことは間違いないと思っています。

努力値の調整次第で様々なポケモンに対して役割を持つことができるのも利点で、ニドキング同様にパーティと相談のうえ、穴を埋めるような形で技や努力値等を決めるのがお勧めです(『ニドキングのお話』でも同じことを言っています)。
ガブリアスの「じしん」さえ易々と耐えることができます。

第6世代で攻撃種族値が+10され、92となりました。依然として特殊型の方がメジャーですが、特殊型では為せないことも物理型ではできる、ということもありますので充分選択の余地はあるかと思います。

第7世代では初代VCから連れてくることで「リフレクター」「つのドリル」「じわれ」を新たに覚えるようになりました。
これでニド夫妻揃って、一撃必殺技を使用することができるようになりました。
「じわれ」は無効化されがちなので、ゴーストにだけ効かない「つのドリル」の方がより打てる機会が多いと思われます。


特性は「どくのトゲ」、「とうそうしん」、「ちからずく」の3つ。

ニドクインニドキングの代名詞ともいえる特性「ちからずく」は、技の追加効果が発動しない代わりに、その技の威力が1.3倍になるというもので、「いのちのたま」を持たせてもその仕様により反動を受けません。
さすが「技のデパート」の奥様、非常に多彩な技を覚えますのでとことん相手の弱点を突くことで圧倒させることができます。

ちからずく」が適用される技、されない技があります。使用後に反動を受ける「もろはのずつき」や、急所に当たりやすい「ストーンエッジ」はこの特性の恩恵を受けないのでご注意ください。

「どくのトゲ」は直接攻撃をしてきた相手を30%の確率で毒状態にするというもので、耐久がある分、ニドキングよりは活かしやすい特性です。
サポート型、古き良き”昆布型”において採用したいところです。

つまり、アタッカーなら「ちからずく」、サポートなら「どくのトゲ」ときちんと分類できるわけですね。

「とうそうしん」はニドキング同様、「メロメロ」や「いかりのまえば」でデメリットを埋め合わせることができるとは言え、やはり相手の性別によって大きく左右されるので使いづらいです。ブイズや御三家はほとんど♂ですし、準伝の多くは性別不明ですし・・・。でも逆に、♀しかいないガルーラやミルタンク、ラッキー(ハピナス)を「ばかぢから」で無理やり倒せたりしないかな、なんて思いましたが果たして・・・。


ニドクインの技考察 灰色部分ちからずくでは発動せず
【物理技】

タイプ 威力<一致>
【力尽く】
命中率 習得方法 説明
解説
じしん 地面 100<150> 100 技マシン (通常攻撃)
ちからずく」は適用されませんが安定した主力技です。
どくづき 80<120>【156】 100 技マシン 30%の確率で相手を毒状態にする。
ちからずく」補正により「じしん」をわずかに超える威力が出ます。フェアリータイプの台頭によりますます重要度は増してきています。
いわなだれ 75【98】 90 技マシン 30%の確率で相手をひるませる。
同タイプの技で威力100の「ストーンエッジ」も覚えますが、「ちからずく」適用により威力が98になるのでほぼほぼ変わりません。10%の命中率の差も考慮すると基本的には「いわなだれ」を選択するのがベターです。
ばかぢから 格闘 100 100 6th教え技 使用後に自分の攻撃と防御が1段階ずつ下がる。
「じしん」と範囲は被るものの、浮いているポケモンバンギラスなどに一矢報いることができます。特殊型の役割破壊にも使えそうです。
ふいうち 70 100 5thPDW
ニドキング同様習得できますが、ニドクインの場合は第5世代のPDW限定なので入手困難です。今後の配信イベント等に期待したい。
かみくだく 80【104】 100 Lv技 20%の確率で相手の防御を1段階下げる。
ニドキングは覚えません。毒技の通らないゴーストタイプに対しての有効打となります。
ドラゴンテール ドラゴン 60 90 技マシン 相手のポケモンを強制的に入れ替える。
いわゆる昆布には欠かせない技です。
つばめがえし 飛行 60 100 技マシン 必ず攻撃が命中する。
ニドキングは覚えないということでラインナップに並べてみましたが、「ちからずく」適用外ということでかなりの火力不足です。しかし、進化前の「はりきり」ニドリーナであれば必中ということもあり相性がよく、ヘラクロス等を狩ることが容易です。
ほのおのパンチ 75【98】 100 6th教え技 10%の確率で相手をやけど状態にする。
ナットレイ等、炎4倍族へ。接触技なので「ゴツゴツメット」「てつのトゲ」が痛い。
れいとうパンチ 75【98】 100 6th教え技 10%の確率で相手をこおり状態にする。
ガブリアス等、氷4倍族へ。接触技なので「ゴツゴツメット」「さめはだ」が痛い。また、ボーマンダの「いかく」も痛手となります。
かみなりパンチ 電気 75【98】 100 6th教え技 10%の確率で相手をまひ状態にする。
ギャラドス等、氷4倍族へ。ギャラドスの「いかく」に注意されたし。

結局4倍弱点を単に狙うのであれば特殊型でやるのが望ましいと言えます。
いかりのまえば ノーマル   90 6th教え技 相手のHPを残りHPの半分にする。
サポート型のお供にうってつけの技です。
カウンター 格闘   100 遺伝技 直前に受けた物理技によるダメージの2倍を相手に与える。
ニドキングは「きあいのタスキ」との組み合わせですが、耐久のあるニドクインであれば上手に耐久調整を施しておきたいところ。
つのドリル ノーマル   30 VC技マシン 一撃必殺。
第7世代から新たに習得、待望の一撃技。耐久力がある分、ニドキングよりも試行回数が稼げます。
じわれ 地面   30 VC技マシン 一撃必殺。
浮いているポケモンには効きません。

トドゼルガのような「ねむねご+一撃技2種」という構成も一興か?



【特殊技】

タイプ 威力<一致>
【力尽く】
命中率 習得方法 説明
解説
だいちのちから 地面 90<135>【175】 100 Lv技 10%の確率で相手の特防を1段階下げる。
ニドキング共々、言わずと知れたメイン技です。
ヘドロウェーブ 95<142>【184】 100 技マシン 10%の確率で相手を毒状態にする。
特殊技の中では最も高い威力が出る技です。
ヘドロばくだん 90<135>【175】 100 技マシン 30%の確率で相手を毒状態にする
「ちからづく」だと「ヘドロウェーブ」の劣化になるので注意。
だいもんじ 110【143】 85 技マシン 10%の確率で相手をやけど状態にする。
地面の通らない鋼タイプや、炎4倍弱点の相手に有効。命中重視なら「かえんほうしゃ」で。
かみなり 電気 110【143】 70 技マシン 30%の確率で相手をまひ状態にする。
HP振りギャラドスを倒すには特攻無補正124だけ振ります。「10まんボルト」だと252振りでも中乱数1発止まりです。
ふぶき 110【143】 70 技マシン 10%の確率で相手をこおり状態にする。
「ふぶき」に関しては命中安定代替技「れいとうビーム」でも事足りるのではないかと思います。無振りガブリアスであれば特攻無補正120振りから確定1発です。
きあいだま 格闘 120【156】 70 技マシン 10%の確率で相手の特防を1段階下げる。
地面技と範囲が被りますが、浮いている鋼やバンギラスに有効。
シャドーボール ゴースト 80【104】 100 技マシン 10%の確率で相手の特防を1段階下げる。
苦手なエスパーに打点を持てますが、威力不足が著しく、使いにくそうです。
なみのり 90【117】 100 技マシン (通常攻撃)
かなりのピンポイントですが、ドサイドン辺りが仮想的。C特化珠持ちでハードロックドサイドンを確1です。



【変化技】

タイプ 命中率 習得方法 説明
解説
つめとぎ   6th技マシン 自分の攻撃と命中率を1段階ずつ上げる。
第7世代で技マシンとしては廃止されました。Zワザ化するとさらに攻撃が1段階上がります。
メロメロ ノーマル  100 技マシン 異性の相手ポケモンを50%の確率で行動できなくする。
特性が「とうそうしん」で相手が異性だった場合、火力低下によるデメリットを50%の運でカバーすることが可能です。
ステルスロック   6th教え技 相手がポケモンを繰り出すたびに最大HPの1/8のダメージ(タイプ相性で増減)を与える。
タイプ相性の影響を受けるものの、無効化されないのが利点。
どくびし   進化前Lv技 相手がポケモンを出すと毒状態にする。2回使えば猛毒状態。
ステルスロック」よりも無効になるケースが多いのが欠点。
ほえる ノーマル   技マシン 相手を強制交換する。優先度-6。
ドラゴンテール」外しが怖い方はこちらで。「ぼうおん」には効きません。
あまえる  フェアリー  100 遺伝技 相手の攻撃を2段階下げる。
ニドキングは覚えません。流し性能抜群。「つめとぎ」や撒き物をする余裕が生まれます。
第7世代においてはZワザ化すると防御1段階アップ。
リフレクター  エスパー   VC技マシン 5ターンの間味方に受ける物理技のダメージが半減する。
第7世代(VC産)にて新規習得。「あまえる」もあるなか、物理耐久の鬼となりそう。
各種遺伝技および「いかりのまえば」「ステルスロック」のような技との両立はできません。
Zワザ化すると防御が1段階上がります。



▼私のニドクイン育成記録
(4)以降が第7世代で育成したポケモンです
(1)物理受け兼特殊アタッカー

努力値:252-0-244-12-0-0
「ようきガブリアスげきりん」確3調整。正直言って、防御に振り過ぎました。1回舞ったカイリューの「げきりん」をギリギリ耐えるくらいの耐久力で充分だなと感じました。Cにたくさん努力値を振らないと火力不足が深刻です。
HPに極振りしているおかげで特殊攻撃にもちょっと強いです。

【ダメージ計算例 ニドクイン攻撃側】
だいちのちから
 vsシャンデラ(HP252振り)
  90.4%~108.9%(乱数1発 43.8%)

だいもんじ
 vsヘラクロス(耐久無振り)
  83.8%~98.7%(確定2発)
 vsナットレイ(D特化)
  91.7%~109.3%(乱数1発 50%)

かみなり
 vsスイクン(D補正なしHP252振り)
  54.1%~64.2%(確定2発)

れいとうビーム
 vsカイリュー(HP252振り、マルチスケイル)
  51%~60.6%
 vsサザンドラ
  65.2%~77.8%(確定2発)
【ダメージ計算例 ニドクイン防御側】
・A補正なし252振りガブリアスげきりん
  41.6%~49.2%(確定3発)
 A特化「じしん」も1発は耐えます。
・A特化カイリューげきりん
  1回舞った状態で69%~82.2%(確定2発)
  2回舞った状態で92.8%~109.6%(乱数1発 56.3%)
・C特化サザンドラりゅうせいぐん
  73.6%~87.3%(確定2発)
・C特化シャンデラのオーバーヒート
  82.2%~97.4%(確定2発)
・C特化霊獣ボルトロスのめざめるパワー(氷70)
  55.8%~65.9%(確定2発)


(2)カウンター型

努力値:252-252-0-0-0-0
物理攻撃を受けて跳ね返すだけの簡単なお仕事。ゴーストタイプ対策に「かみくだく」は必須。特殊耐久に不安があるように見られますが、特殊アタッカーと対面しても恐るるに足らず。HPに4振るだけで何とC特化シャンデラの「だいもんじ」を確定で耐えます。さすがは守りのニドクイン
ウタンのみを持たせることで、特殊エスパー技を受け切って「かみくだく」で反撃することもできます。

【ダメージ計算例 ニドクイン攻撃側】
かみくだく
 vsサマヨール(B特化、しんかのきせき
  35.3%~42.1%(確定3発)
 vsゴルーグ(HP252振り)
  77%~91.3%(確定2発)
 vsシャンデラ(耐久無振り)
  102.2%~121.4%(確定1発)

ほのおのパンチ
 vsナットレイ(B補正なしHP252振り)
  103.3%~123.7%(確定1発)
【ダメージ計算例 ニドクイン防御側】
・A特化メタグロスしねんのずつき
  81.2%~95.7%(確定2発)
・C特化シャンデラだいもんじ
  83.7%~99.3%(確定2発)
・C補正なし252振り、いのちのたま持ちフーディンサイコキネシス
  ウタン発動で59.8%~71%(確定2発)


(3)先発ステロ撒き型

努力値:252-0-96-0-160-0
いわゆる昆布というやつです。HB特化しにようか迷いましたが、ある程度の特殊技も受け切って最低1回は行動できるよう考慮してDに多めに振りました。
基本的な役割は、ステロを撒いてほえまくってダメージ蓄積&手持ちチェックをすることです。「ほえる」と「ドラゴンテール」にはそれぞれ長所・短所があるので悩みどころです。前者は「みがわり」をも無視して強制交代できますが、後者だと破壊しなければ交代とはいきません。後者はダメージをわずかながら与えつつ交代させられますが、前者はノーダメージです。また、前者は特性「ぼうおん」には効かず、後者は外れることもあります。さて、あなたはどちらを選びますか?

(4)VC産ニドクイン 『半サポート半アタッカー型』

努力値:252-0-252-4-0-0
初代VC産ならではの「つのドリル」「リフレクター」を装備。マルチでもシングルでも使います。
「リフレクター」はできる限りサポート型で使用したいところですが、「ステルスロック」「いかりのまえば」といった、サポート型を象徴するような技が軒並み前作教え技ゆえに両立できないのが悩ましいです。ただ、夢特性に限定されるので、上記のように半サポート半アタッカーの方が特性を無駄にしなくて済むのかなとも考えています。

とりいそぎHB特化で育成しましたが、H252、B100、C92、D64といった具合に調整してみようと検討中です。
HBライン・・・ようきガブリアスの「じしん」確定耐え
HDライン・・・おくびょうカプ・テテフの「サイコキネシス」確定耐え
 ※当該ニドクインは特防個体値30です。31ならば60振りで済むので、素早さにでも回せますね。
C・・・HP4振りカプ・テテフを「ヘドロウェーブ(「いのちのたま」持ち)」で確定1発



以上でニドクインのお話は終わりです。
余談ですが、ニドリーナニドクインはタマゴを産まないんですよ。
ニドラン厳選の際にはニドラン♀を使いましょう。


記事投稿日:2013/5/7
最終更新日:2017/5/28