ハブネークのお話

こんにちは。
今回はハブネークについて考察していきます。
私事ですが先日の沖縄旅行のお土産でハブ酒を買おうと思いましたがやめました。


ハブネークの基本データ
【タイプ】どく

【特性】
だっぴ(自分にかかっている状態異常を、毎ターン3割の確率で治す)
・[夢]すりぬけ(相手の「リフレクター」「ひかりのかべ」「しんぴのまもり」「しろいきり」を無視して攻撃できる)

種族値HP73 攻撃100 防御60 特攻100 特防60 素早さ65

アーボックに続く2種族目の毒ヘビポケモン。図鑑の説明文にはやたらザングースが永遠のライバルであることが強調されています。元ネタは古くから沖縄に生息するハブと、その退治目的で輸入されたマングース。しかし、マングースはハブを捕食することはなく、貴重な島の天然記念物を食い荒らすだけでかえって環境に悪影響を与えたそうです。この事実を知らずに多くの人々は「ハブとマングースは敵対関係にある」と勘違いしています。

「ハブvsマングースの決闘ショー」なるものがかつて行われていたそうですが、今では動物愛護法だか何だかでできなくなったそうな。ポケモンバトルにおいてハブネークザングースをタイマンで戦わせたらどっちが勝つんでしょうかね。間違いなくザングースですかね。


ちょっとした小ネタを挟んだところで、ハブネーク種族値を確認していきます。ピンク色で示した通り、二刀流に適しているアタッカーと言えるでしょう。後ほど考察しますが、「じしん」や「かえんほうしゃ」なども覚えるので他の毒タイプよりも幾分か鋼タイプがつらくありません。総じて技の範囲は広めです。

難点となるのが耐久がないことと鈍足なこと。あっさりと落とされてしまうこともしばしば。やられる前にやる、これがポイントでしょうか。

幸いなことに第4世代の教え技で先制技「ふいうち」を習得するので「きあいのタスキ」で耐えてから最後っ屁に放つことも可能です。また、BWから新たに「いのちがけ」を獲得したので倒すことが難しいポケモンでも無理やり倒すこともできます。ただし、鈍足なので「こだわりスカーフ」による素早さ底上げが必要不可欠です。今やこの戦法が最もよく使われているかもしれませんね。
さらに、「すりかえ+いのちがけ」を両立できる点もいいところ。耐久型にスカーフを押しつけて交代を誘って、出てきた相手に「いのちがけ」というのも面白い。

特性は2つありますが、「だっぴ」はむしろ長居できるアーボックのほうが適しており、アタッカー寄りハブネークにとっては基本的に壁を無視できる「すりぬけ」のほうがありがたいです。



ハブネークの技考察

【物理技】
どくづき 毒/威力80(一致120)/命中100/技マシン/30%の確率で相手を毒状態にする。物理型におけるメイン技。「ダストシュート」は覚えないので火力が物足りない。
じしん 地面/威力100/命中100/技マシン/通常攻撃。毒技との相性補完に適した技。「アクアテール」とは選択です。
アクアテール 水/威力90/命中90/教え技/通常攻撃。毒の通らない地面や岩に有効。「じしん」との選択で。
かみくだく 悪/威力80/命中100/Lv技/20%の確率で相手の防御を1段階下げる。ゴーストやエスパー対策。特に、「いのちがけ」を目的とする型の場合に入れておくとゴーストで詰まなくなります。
ふいうち 悪/威力80/命中100/第4世代教え技/先制攻撃(優先度+1)。ただし、相手が攻撃技を選択していないと失敗する。あると便利な先制技。
ドラゴンテール ドラゴン/威力60/命中90/技マシン/相手の弾き飛ばして控えと強制交換。優先度-6。まひ撒き用の強制交代技。

【特殊技】
ヘドロウェーブ 毒/威力95(一致142)/命中100/技マシン/10%の確率で相手を毒状態にする。特殊最高威力の出る技。
ヘドロばくだん 毒/威力90(一致135)/命中100/技マシン/30%の確率で相手を毒状態にする。追加効果が優秀。
いのちがけ 格闘/命中100/遺伝技/自分の残りHP分だけ相手にダメージを与え、自分はひんし状態になる。ハブネーク最重要技の一つ。具体的にどのポケモンに有効なのかは下のコラムで説明しています。
かえんほうしゃ 炎/威力95/命中100/技マシン/10%の確率で相手をやけど状態にする。残念ながら「だいもんじ」は覚えません。しかしそれでも鋼への有効な対抗技なので便利。
あくのはどう 悪/威力80/命中100/教え技/20%の確率で相手をひるませる。ゴーストやエスパーに。「へびにらみ」と併せて「まひるみ」でごり押しも可。
ギガドレイン 草/威力75/命中100/教え技/与えたダメージの半分だけ回復する。地面や岩に。
めざめるパワー 威力~70/命中100/技マシン。タイプは氷・電気・地面・岩のうち、お好みのものを。

【変化技】
へびにらみ 命中90/Lv技/相手をまひ状態にする。まひさせた後に「ドラゴンテール」をするもよし。
すりかえ 遺伝技/自分の道具と相手の道具を交換する。こだわり系アイテムを押しつけよう。

「とぐろをまく」暇など到底ありません…。

Column. ~「いのちがけ」で1発で倒せるポケモン
「いのちがけ」に活路を見出したハブネーク。だからといって当たり前ですがどんな敵をも倒せるわけではありません。見極めが大事です。そこで、倒せるかどうかの判断材料の一助となればと思い、このコラムを用意しました。

①当然先手を取れなければ意味がないので素早さも重要な要素になってきます。
抜けるのは最速120族までです。これはまず押さえておきましょう。

ハブネークのHP種族値は73で、努力値を極限まで振ると実数値は180になります。すなわち、1発で倒すことができるポケモンは当然HPが180以下のポケモンです。これに該当するポケモンは、HP全振り時はもちろんハブネーク同じく73族まで、HP4振り時は104族バクオングが該当)までです。




▼私のハブネーク育成記録
(1)スカーフすりかえ+いのちがけ型

努力値:252-4-0-0-0-252

有名な「いのちがけ」型。ゴーストタイプとの対面も考慮して「かみくだく」はきちんと仕込んでおきます。
耐久型と対面した場合は「すりかえ」で「こだわりスカーフ」を押しつけ、行動を制限されます。ここで変えてくることが多いので「へびにらみ」を選択しておき、出てきたアタッカー目がけて「いのちがけ」攻撃! 万一居座られても問題はないでしょう。

ちなみに、HP個体値V・全振りのナットレイの最大HPは181。何なんでしょうかこの嫌がらせ。

【ダメージ計算例 ハブネーク攻撃側】
かみくだく
 vsシャンデラ(HP4振り)
  70.5%~83.8%(確定2発)
【ダメージ計算例 ハブネーク防御側】
・C補正なし252振りシャンデラだいもんじ
  96.6%~113.8%(乱数1発 81.3%)


(2)すりぬけ特殊アタッカー

努力値:252-0-0-252-0-4
※2013年は巳(み)年です

多彩に揃ったフルアタックハブネーク
特性「すりぬけ」のおかげで「ひかりのかべ」を張られている最中でも通常のダメージを与えられ、この特性の恩恵を受けたことは結構あります。
様々なポケモンに役割を遂行できますが基本的に後出しはNG。
ヘドロばくだん」をやめて「へびにらみ」を入れてもいいかもしれませんね。万が一倒しきれなくても後続のサポートとしての置き土産を残せます。

【ダメージ計算例 ハブネーク攻撃側】
あくのはどう
 vsゲンガー(HP4振り)
  101.4%~120.5%(確定1発)

ギガドレイン
 vsラグラージ(HP252振り)
  110.6%~130.4%(確定1発)

かえんほうしゃ
 vsナットレイ(HD特化)
  95%~112.1%(乱数1発 68.8%)



ハブネークのお話はこれでおしまいです。ご覧いただきありがとうございました。
舌をチロチロさせるのが可愛い。


最終更新日:2013/10/5