ペンドラーのお話【育成考察&記録】
こんにちは。
今回はペンドラーを考えていきます。
分類は「メガムカデ」ポケモン。元祖メガシンカポケモンだ!(大嘘)
▼ペンドラーの基本データ
【タイプ】むし / どく
【特性】
・むしのしらせ(HPが1/3以下になると虫タイプの技の威力が1.5倍になる)
・どくのトゲ(直接攻撃で自分に触れた相手を30%の確率で毒状態にする)
・[5th夢]はやあし(状態異常の時、自分の素早さが1.5倍になる)
・[6th夢]かそく(毎ターン自分の素早さが1段階上がる)
【種族値】HP60 攻撃100 防御89 特攻55 特防69 素早さ112 (合計種族値485)
▼概観
合計種族値は485で、「むし・どく」タイプの組み合わせを持つポケモンの中ではトップを誇ります。特に優れているのが素早さ112で、ラティ兄妹よりも2だけ速いという絶妙な数字を持っているのが最大の特徴と言えるでしょうか。
その次に高いのが攻撃の100。第5世代では90でしたが、まさかの上昇。決定力にさらに磨きがかかって嬉しい限りです。ちなみに、アリアドスの攻撃種族値は90据え置きで、攻撃力の面ではペンドラーが優位に立つことに。
一致技の「メガホーン」を始め、「じしん」や「いわなだれ」といった技も覚えるので、相性補完性は抜群です。これがアリアドスとの決定的な違いですね。
また、次項で詳しく書き挙げますが、補助技も充実のラインナップ。撒き系の技や、各種積み技(2段階アップ多し!)、「バトンタッチ」も完備という完璧なスペック。
まとめると、ペンドラーの育成方針として、大別して「物理アタッカー」と「サポート要因」があるということを押さえておきましょう。
特性をチェックしていきます。
「むしのしらせ」は「メガホーン」の威力をさらに押し上げます。「外すの怖いから…」と言って「シザークロス」で妥協してはいけません。そこらの蜘蛛と同じじゃないですか。
特性発動方法としては、①タスキで耐える ②「みがわり」を連打するのいずれか。ただし、①については、物理耐久が中途半端にあることから発動圏内まで削ってくれないケースがあります。また、②については「みがわり」を何回も張った上でいざ攻撃しようとすると先制技を喰らって落とされることもよくあります。
ピンチ時発動きのみがBW2で解禁されて以降は、②の戦法がよく見られます。いわゆる「みがチイ」というやつですね。
ちなみに、①②共通して言えることですが、連続技に弱いという点を留意しておきましょう。
「どくのトゲ」はサポート要因にするなら採用アリだと思います。しかし、役割を遂行した後に攻撃をする際、攻撃無振りでも「むしのしらせ」のお陰でそこそこの威力が出るのでこちらの特性も外せませんね…。また、この特性以上にサポート要因に適しているであろう特性が第6世代で登場しましたが、これは後ほど。
(第5世代の)夢特性「はやあし」は状態異常のときに自分の素早さが1.5倍になるというものです。自身が毒タイプゆえ「どく」「もうどく」にはならないので、自発的に状態異常になるには「かえんだま」による「やけど」しかなく、しかも攻撃が半分になってしまう痛手を負うことから、あちらこちらで「死に特性www」という声が上がっているようですが、果たして本当に使えない特性なのでしょうか。
【無理にでも夢特性を使う!3つのプラン!】
(1)「やけど」で攻撃半減…? ならば特殊アタッカー!(注:C55)
(2)「ねむねご」で居座る!
(3)相手のまひ技を読んで繰り出し! 75%の確率で頑張って動く!
(3)は相手次第ですが、「でんじは」「へびにらみ」持ちに強気で出していけるのはいいですね。
(2)は「ねむねご」型特有の「技のスペースの問題」が発生します。残りを「メガホーン」「アクアテール」にすると大体の敵に刺さりそうな(?)
(1)は実際に考察・育成したので最後の「育成記録」の(5)をご覧ください。
…というバカみたいなことをする必要は全くなくなりました。
第6世代で夢特性が「かそく」に変更されたのです。これには驚きました。他にも夢特性が変更されたポケモンにシャンデラがいますが、第5世代当時、まだその夢特性が解禁されていなかったので”こっそりと”変更されたわけです。ペンドラーのように”露骨に”変更されたポケモンはほかにおらず、攻撃種族値上昇も相俟って、大出世したポケモンの一角であろうと思っています。
この特性の登場のおかげで、バトン型がさらに猛威をふるうことになるでしょう。もちろん「かそく」による素早さアップを引き継ぐだけでも強力なのですが、「つるぎのまい」や「てっぺき」と組み合わせてのバトンの方がよりインパクト大。
▼ペンドラーの技考察
【物理技】
技 | タイプ | 威力 | 命中率 | 習得方法 | 説明 |
---|---|---|---|---|---|
解説 | |||||
メガホーン | 虫 | 120(一致180) | 85 | Lv技 | 通常攻撃 |
ペンドラーの主力技。「シザークロス」で妥協してしまっては倒せるものも倒せなくなります。 | |||||
シザークロス | 虫 | 80(一致120) | 100 | 技マシン | 通常攻撃 |
どうしても外したくないなら。ただし、「こだわりハチマキ」など火力補強アイテムは必須級です。 | |||||
ミサイルばり | 虫 | 25(一致37) *(2~5) |
95 | 遺伝技 | 2~5回連続攻撃。 |
6thで威力・命中共に上昇。5回当てて「メガホーン」を少し上回る威力。「がんじょう」などの潰しに有効です。 | |||||
どくづき | 毒 | 80(一致120) | 100 | 技マシン | 30%の確率で相手を毒状態にする。 |
虫技との補完性には欠けますが、フェアリーへの打点を持ちたいなら採用。 | |||||
じしん | 地面 | 100 | 100 | 技マシン | 通常攻撃 |
炎・毒・鋼に刺さります。補完性◎。 | |||||
いわなだれ | 岩 | 75 | 90 | 技マシン | 20%の確率で相手をひるませる。 |
HP252振りウルガモスがちょうど100%~の確1(5th計算に基づく)。また、自身が速いのでひるみ効果も充分狙えます。 | |||||
アクアテール | 水 | 90 | 90 | 5th教え技 | 通常攻撃 |
「じしん」と範囲が被りがちです。グライオンやヒートロトムピンポイントの技と割り切るべし。 | |||||
ばかぢから | 格闘 | 120 | 100 | 5th教え | 使用後、自分の攻撃と防御が1段階ずつ下がる。 |
鋼およびバンギ対策。HP252振りバンギラスが75%の乱1。ヒードランは舞って確1(いずれも5th計算に基づく)。 | |||||
おいうち | 悪 | 40(→80) | 100 | Lv技 | 相手が交代しようとしたとき、威力が倍の80になる。 |
逃げそうなエスパーに。また、瀕死になりかけの状態から替えてこようとする場面でも役に立ちます。 | |||||
がむしゃら | ノーマル | - | 100 | 5th教え技 | 相手のHPを自分の残りHPと同じにまで減らす。 |
タスキで1耐えてから、または「みがわり」を張って低体力の状態から一気に相手の弱体化を狙います。 |
【変化技】
技 | 命中率 | 習得方法 | 説明 |
---|---|---|---|
解説 | |||
みがわり | - | 技マシン | 自分の最大HPの1/4を削って分身を出す。 |
ペンドラーの最重要補助技。特性やチイラを発動させるために使います。「かそく」のためのターン稼ぎにも有効です。 | |||
てっぺき | - | Lv技(ホイーガ時のみ) | 自分の防御が2段階上がる。 |
バトン用積み技。 | |||
つるぎのまい | - | 技マシン | 自分の攻撃が2段階上がる。 |
バトン用にも使えるし、ペンドラー単体でも使えます。後者の場合、相手に先制技がなく、かつタスキ持ちでないと判断してから。普通に2回攻撃するよりも「A2段階アップ+むしのしらせ」で攻撃した方が火力が高いです。 | |||
こうそくいどう | - | Lv技 | 自分の素早さが2段階上がる。 |
これは専らバトン用。自身は特性「かそく」があるのであまり恩恵を受けない。 | |||
バトンタッチ | - | Lv技 | 他の味方ポケモンと交換し、かかっていた補助効果を引き継ぐ。 |
上記の積み技をした後に。 | |||
どくびし | - | 遺伝技 | 相手がポケモンを出すと毒状態にする。2回使えば猛毒状態。 |
↓参照 | |||
まきびし | - | 遺伝技 | 相手がポケモンを交代する度にダメージを与える。1回撒くと最大HPの1/8、2回3回と増えるとダメージも1/6、1/4と増えていく。 |
ペンドラーは最速の「どくびし」「まきびし」使い。耐久振りもしくはタスキ持ちであれば2回撒くことができます。 |
▼私のペンドラー育成記録
(1)剣舞アタッカー型
努力値:4-252-0-0-0-252
とてもオーソドックスな型。ラティオス、サザンドラといったメジャーポケモンを確殺。速いのでいざという時に「いなわだれ」のひるみ効果が功を奏して勝利へ導いたことも。エアームドで止まります。
(2)火力重視アタッカー型
努力値:4-252-0-0-0-252
自慢の素早さを捨て、攻撃力を重視すべく生み出した型。最速96族まで抜くことが可能。特に、(1)では対処できないグライオンに刺さるので毒統一を使用するうえでは重宝しています。また、「おいうち」も便利です。ただし、もちろんジュエルを持っても逃げるラティオスは狩れませんよ。
【ダメージ計算例 ペンドラー攻撃側】
・アクアテール
vsグライオン(HP252振り)
ジュエル込みで60.4%~71.4% なしで40.6%~48.3%
すなわち2発で落とせます。
(3)てっぺきバトン型
努力値:252-4-0-0-0-252
タイトル通り、「てっぺき」を積んで「バトンタッチ」して後続に託します。1積みでA特化ウインディの「フレアドライブ」を確実に耐えます(いのちのたま持ちでも低乱数1発)。
下記のダメージ計算に挙げる通り、HPに振るだけで強力な特殊技も耐えることができます。
【ダメージ計算例 ペンドラー防御側】
・C補正なし252振り「こだわりメガネ」持ちゲンガーのシャドーボール
82.6%~97.6%(確定2発)
・C補正なし252振り「いのちのたま」持ちサンダースの10まんボルト
77.2%~91%(確定2発)
(4)撒き型
努力値:252-4-0-0-0-252
「最速撒きポケモン」の看板を背負い、先発で出して控えの手助けをします。後ろに「ベノムショック」持ちを用意しておくと威力も面白さも倍増。『ゲンガーのお話』にて紹介した「状態異常有効活用型」と組み合わせたい。しかし、毒統一を使っていると相手は飛行タイプや鋼タイプをガンガン出してきますから、そう上手くはいきませんね。
【お蔵入り】(5)火炎玉早足特殊アタッカー vsスカーフandタスキ剣舞ガブリアス
ハチマキとかどう足掻いても無理です。諦めましょう
努力値:0-0-184-132-12-180
個体値:20-9-30-31-31-31 めざパ(氷68)
実数値:130-89-132-92-91-170
【注意】画像右上の実数値は努力値配分修正前のものです
【ダメージ計算例 ペンドラー防御側】
・A補正なし252振りガブリアスのげきりん
68.8%~82.2%(実数値93~111)のダメージ
【ダメージ計算例 ペンドラー攻撃側】
・C補正なし108振りペンドラーのめざめるパワー(氷68)
50%~60.8%で確定2発(ガブリアスH4振り)
まず、迷わず「めざめるパワー」を選択します。
↓
(Ⅰ-a)ペンドラーが先手を取れたら相手は「タスキ」か「ハチマキ」を持っていることでしょう。ここで半分以上のダメージを入れます。
↓
(Ⅱ-a)悠長に「つるぎのまい」をしてきたら心の中でガッツポーズをしましょう。
(Ⅱ-a')「げきりん」を打ってきたらご愁傷様です。万が一生き残ったら(Ⅱ-b)へ。
(Ⅰ-b)ガブリアスが先制したら間違いなく「スカーフ」です。しっかりと「げきりん」を耐えます。その後めざパで反撃、半分以上のダメージを与えます。(やけどを負う)
↓
(Ⅱ-b)次はペンドラーが先制できます。もう1度めざパを打てば確殺。
楽しい!! ✌('ω'✌ )三✌('ω')✌三( ✌'ω')✌
(Ⅳ)やけどダメージを負うもまだここで残っているようであれば、次に出てくる敵が先制技を持っていない限り、「がむしゃら」をキメよう!
(6)つるぎのまい+かそくバトン型【XY】
努力値:4-252-0-0-0-252
持ち物:きあいのタスキ
とりあえず単純にASぶっぱ。
ペンドラーのお話は以上です。ご覧いただきありがとうございました。
はやあしなんてなかった。
最終更新日:2013/12/9