フシギバナのお話

こんにちは。
今回は初代「緑」のパッケージを飾った、お馴染み御三家フシギバナのお話です。
緑で遊んだ私にとってはとても思い入れの深いポケモンです。でも選んだのはゼニガメっていうのは内緒。



フシギバナの基本データ
【タイプ】くさ / どく

【特性】
しんりょく(HPが1/3以下になると草タイプの技の威力が1.5倍になる)
・[夢]ようりょくそ(晴れの時、自分の素早さが2倍になる)

種族値】HP80 攻撃82 防御83 特攻100 特防100 素早さ80
種族値を眺めてみると、さすが御三家といったところでしょうか、バランスが良いです。言い換えれば、攻めも守りもどちらもできるポケモンです。相手からすると型が判別しにくいです。下の技考察で詳しく書きますが、攻撃技はお世辞にも広範囲とは言えませんが、補助技には恵まれているので何でもこなせる器用なポケモンだと思います。

フシギバナと同じ「くさ・どく」の組み合わせを持つポケモンは以下の4匹です。
ラフレシア 75-80-85-100-90-50
ウツボット 85-105-65-100-60-70
ロズレイド 60-70-55-125-105-90
モロバレル 114-85-70-85-80-30
フシギバナはこれらの中では最も耐久力に優れています。素早さも80あるのでそこそこの足の速さですね。
他の4匹との明確な差別化のポイントを挙げるのは難しいですが、あえて言うなら種族値にも表れているような「高耐久」を活かすこと。また、特性「しんりょく」も活かすこと。技の面では「ひかりのかべ」などですかね。あとは、高威力の物理草技を覚えるので、ラフレシアロズレイドモロバレル以上に砂下岩タイプに対してダメージを与えられる点でしょうか。

特性は2つ。通常特性は草御三家御用達の「しんりょく」。ピンチ時に草技の威力が1.5倍になるというもので、その恩恵を受ける技は多いです。
夢特性は「ようりょくそ」。晴れの時、素早さが2倍になります。この特性を持つフシギバナはいわゆる「課金ポケモン」で、♂しか存在しないためハイリンク厳選をするしかないという、育成に骨の折れるポケモンです。「せいちょう」「めざめるパワー(炎)」といった晴れ下で強化される要素も組み込むとよいでしょう。

実は他の天候でも活躍できるフシギバナも存在します。「ポケモン集めてもらおうキャンペーン」というイベントを覚えているでしょうか。私も去年の今頃、必死にポケモンパンを食べてシールを集め、やっとの思いで「ウェザーボール」を覚えたフシギダネをゲットしました。特性は通常の「しんりょく」です。
晴れ時に用いると威力100の炎技になり、「めざめるパワー」を遥かに超える威力をもってして鋼に対抗できます。また、雨時だと威力100の水技になり、苦手な炎への打点が生まれます。こちらも厳選が困難ですが、活躍の場が広がる面白い型となるでしょう。



フシギバナの技考察
【物理技】
パワーウィップ 草/威力120(一致180)/命中85/遺伝技/通常攻撃。タイプ一致の主力技。
じしん 地面/威力100/命中100/技マシン/通常攻撃。草が通らない毒・炎・鋼への対策。特殊型よりも範囲がカバーできます。「しぜんのちから」との選択。
げきりん ドラゴン/威力120/命中100/教え技/2~3ターン連続で攻撃し、終わると自分が混乱状態になる。半減が鋼のみなので通りが良いです。ジュエルやハチマキを持てば耐久に振られていないドラゴンを高確率で倒せます。

【特殊技】
リーフストーム 草/威力140(一致210)/命中90/遺伝技/使用後自分の特攻が2段階下がる。高威力メインウェポン。基本的には打ち逃げ。
ギガドレイン 草/威力75(一致112)/命中100/遺伝技・教え技/与えたダメージの半分を回復する。耐久型のお供。
ソーラービーム 草/威力120(一致180)/命中100/Lv技/1ターン目でためて、2ターン目で攻撃。晴れ時はためなし。他の天候時では威力半減。晴れパで使う際の主力技。
ハードプラント 草/威力150(一致225)/命中90/教え技/使用した次のターンは動けない。せっかくの御三家なので候補に入れてしまいました。ロマンを求める方へ。
ヘドロばくだん 毒/威力90(一致135)/命中100/技マシン/30%の確率で相手を毒状態にする。草技が通らない虫・炎・飛行・ドラゴンに対して等倍がとれます。
めざめるパワー 威力~70/命中100/技マシン。これまで鋼に通る特殊技が出ていませんので、炎がベストでしょう。次点で氷。
ウェザーボール 威力50(天候発動時100)/命中100/詳しくは上述。

はなびらのまい」は一度打つと交代不可能という融通の利かなさ(+「げきりん」と違って草は半減タイプが多いので相手に交代されるとマズイ。)により、「くさむすび」は安定感がないことにより採用が難しい。
また、「エナジーボール」は「ギガドレイン」よりもやや威力が上だが、回復の有無が決めてで個人的には却下技。


【変化技】
やどりぎのタネ 命中90/Lv技/毎ターン相手の最大HPの1/8を奪って回復する。耐久草ポケモン御用達の技。
みがわり 技マシン/自分の最大HPの1/4を削って身代わりを出す。「やどみが」として。
ねむりごな 命中75/Lv技/相手を眠り状態にする。打点のない敵が現れた時にあると便利な技。積みの起点作りにもなります。
ほえる 技マシン/相手のポケモンを強制交代させる(優先度-6)。相手の積み阻止や、催眠撒きもできます。
ひかりのかべ 技マシン/5ターンの間、相手の特殊攻撃のダメージを半分にする。後続へのサポートにもなります。
あまえる 遺伝技/相手の攻撃を2段階下げる。物理アタッカーの勢いを止めます。
せいちょう Lv技/自分の攻撃と特攻を1段階ずつ上げる。天候が晴れの場合は2段階ずつ上げる。
つるぎのまい 技マシン/自分の攻撃を2段階上げる。低めのAを補うために入れておきたいところです。
のろい 遺伝技/素早さが1段階下がり、自分の攻撃と特攻が1段階ずつ上がる。「つるぎのまい」と選択。Sが下がるのでいっそのこと両刀にしてもいいかも。
こうごうせい Lv技/自分のHPが回復する。晴れの時2/3、他の天候のとき1/4。通常は1/2。
しぜんのちから 遺伝技/対戦環境では「じしん」になります。

Column~「じしん」と「しぜんのちから」、どっちがいいの?~
まず、「じしん」は物理技「しぜんのちから」は変化技です。
「しぜんのちから」を選ぶことによって、相手の「ふいうち」を無効化できるメリットがある一方、「ちょうはつ」されると技を出せません。
豊富な補助技を持つフシギバナですから、「ちょうはつ」はよく飛んでくるイメージがあります。ですので「じしん」が安定するのではないかと考えます。




▼私のフシギバナ育成記録
(1)特殊アタッカー

努力値:204-0-0-252-0-52
何の捻りもない、いたって普通の型。攻撃技のバリエーションに乏しいので、余った技スペには「ねむりごな」。
鋼タイプを意識して「めざめるパワー(炎)」も搭載。
ドラゴンタイプに対しては、地面タイプと持ち合わせているポケモンに限り、等倍リーフストームで狙い撃ちます(以下のダメージ計算参照)。

ちなみに、持ち物は決まっていません。なんせフシギバナなんて実は全く使いませんので(笑)

【ダメージ計算 フシギバナ防御側】
・A特化ガブリアスげきりん フシギバナHP252振りで計算
  70.5%~83.4%(確定2発)
 「しんりょく」圏内まで削られます。
【ダメージ計算 フシギバナ攻撃側】
リーフストーム
 
vsガブリアス(HP4振り)
  「しんりょく」発動で101.6%~120.6%(確定1発)

めざめるパワー(炎70)
 vsナットレイ(D特化)
  53%~64%(確定2発)
 メガネを持たせても確定数は変わりません。



(2)物理アタッカー

努力値:252-252-0-0-0-4
意表を突けてなかなか面白いのですが、いかんせん火力が足りないので隙を見て舞います。
物理型でのドラゴン対策は、「げきりん」。毒タイプで唯一習得できます。
ジュエルもしくはハチマキを持たせることで、耐久に努力値が振られていないドラゴンを高確率で倒せます。HP4振りキングドラサザンドラ辺りまで確定1発。
鋼・毒対策には「じしん」。ちなみに、HP252振りメタグロスに対しては”舞っても確2”ですので、ご参考まで(笑)

【ダメージ計算 フシギバナ攻撃側】
げきりん(ジュエル込み)
 vsガブリアス(HP4振り)
  94.5%~111.9%(乱数1発 68.8%)
パワーウィップ
 vsバンギラス(HP252振り)
  73.4%~87.9%(確定2発)



フシギバナのお話は以上です。読んでいただきありがとうございました。
余談ですが、フシギバナの分類は「たねポケモン」です。
開花しているんですけどね…


最終更新日:2013/9/15