【育成考察&記録Vol.6】ドクロッグのお話【毒統一ORAS】

こんにちは。
今回は、毒統一パで私が頻繁に使うドクロッグのお話です。
この記事を読めばきっとあなたもハマると思いますよ。
あのなんとも言えない悪人面が好き。

はじめに、このポケモンは「ドクロッグ」です。
ドグロッグでもトグロッグでもドグロックでもありませんのでお間違い無きよう。
ましてやドクロツグじゃないです。
「毒+カエル(ドク+フロッグ)」ですからね。


ドクロッグの基本データ
【タイプ】
どくかくとう


【特性】
・きけんよち 
自分の弱点を突く技、または一撃必殺技の有無が確認できる。
かんそうはだ 天候が雨の時に自分のHPが毎ターン1/8回復するが、晴れの時は1/8減る。水タイプの技を受けるとそれを無効化し、最大HPの1/4を回復するが、炎タイプの技は1.25倍で受ける。
・[隠]どくしゅ 相手に直接攻撃でダメージを与えた時、30%の確率で毒状態にする。

種族値
HP83 攻撃106 防御65 特攻86 特防65 素早さ85


毒・格闘という固有の組み合わせを持っています。2015年現在、毒タイプの中では唯一の4倍弱点持ち

3つある特性のうち、もっとも使われているのが「かんそうはだ」です(シーズン10のシングルレートにおいて97.5%を占めている)。

水無効という観点から未だに猛威をふるう対雨パに大変有利に立ち向かえる一方、自分の雨パに組み込むこともできます。この特性が一番優秀であることに異論はありません。

という記述をしていましたが、今となってはもう雨パは随分とご無沙汰になってしまいました。
とはいえ無効タイプが1つ増えることは魅力的ですし、何より「ねっとう」でやけどを負う心配がありません

きけんよち」は相手が隠し持っている「サイコキネシス」だとか「じしん」だとかをあらかじめ把握できる利点はありますが、立ち回りがややこしくなるし、予知したところで何の役にも立たないケースも多いので使いにくい特性だと思います。

どくしゅ」はどうでしょうか。相手に接触攻撃をした際に、3割の確率で毒状態にするというものです。毒を引くことで確定数が変わる、タスキを貫通させる、散り際の先制技で発動を狙える、などといった利点があります。
ドクロッグかんそうはだ」という認識を持っているトレーナーがほとんどでしょう。ドクロッグに水技を何のためらいもなく打つ人は流石にいません。(たまにいるから困る。)
しかし、一たび「どくしゅ」が発動し、かんそうはだ」ではないことがバレると水タイプをおびき寄せることになり、「ねっとう」の火傷で機能停止に追い込まれるという悪夢が起こりますので心構えをしておいてください。

次に種族値を見ていきましょう。最も高いのは攻撃の106。長いこと毒ポケモン攻撃種族値ランキングのトップを守り続けていましたが、ついにORAS某火力馬鹿のメガ蜂に追い越されてしまいました。追い越せ。

Aが高く、Sもそこそこ高く、逆にBDが低いという典型的な「物理アタッカー」タイプのポケモンと言えます。ただ、HPがそこそこ高いので、特化すれば高威力の一撃を喰らっても意外と余裕で耐えたりすることができます(そこから返しの「ドレインパンチ」で吸う)。

ここまで話題にのぼっていない特攻について。86ってそんなに低くない数字ですよね。マタドガスのそれよりも1高いと考えればますます「そんなに低くないな」と思えますよね。そうでもないですか。
「高くもないじゃん」と思われるかもしれませんが。火力補強のための「わるだくみ」を覚えますし、数ある習得可能な先制技のうち唯一のタイプ一致技である「しんくうは」も覚えるので充分に活躍できます。私はこの特殊型が一番好きなんです。

ドクロッグの技考察
【物理技】
きあいパンチ 格闘/威力150(一致225)/命中100/4th技マシン ORAS教え技/必ず後攻になる(優先度-3)上、攻撃する前に相手の攻撃を受けたら失敗する。ドクロッグが覚える最高威力技。単独使用は難しいので「みがわり」との併用で。

クロスチョップ 格闘/威力120(一致180)/命中80/遺伝技/急所に当たりやすい(急所ランク+1)。若干命中難ですが、最も安定したメインウェポンと言えます。

ばくれつパンチ 格闘/威力100(一致150)/命中50/遺伝技/相手を混乱状態にする。「爆裂と言えばノーガード」という風潮をぶち壊したい方へ。これ単独では流石に当たる気がしないので、アリアドスの「つめとぎバトン」とのコンボを考えています。

ドレインパンチ 格闘/威力75(一致112)/命中100/遺伝技・教え技/相手に与えたダメージの半分を回復する。耐久型のための格闘技。

ローキック 格闘/威力60(一致90)/命中100/技マシン/相手の素早さを1段階下げる。<後述>

ダストシュート
 /威力120(一致180)/命中80/教え技/30%の確率で相手を毒状態にする。技スペが逼迫しがちなドクロッグには不必要だと思います。
フェアリータイプの登場により必須とまでは言えないものの、優先順位は高まりました。

どくづき /威力80(一致120)/命中100/Lv技・技マシン/30%の確率で相手を毒状態にする。どうしても特性「どくしゅ」を使いたいなら採用の価値あり。あわせて51%の確率で毒を狙えます。

れいとうパンチ 氷/威力75/命中100/教え技/10%の確率で相手を氷状態にする。
かみなりパンチ 電気/威力75/命中100/教え技/10%の確率で相手をまひ状態にする。
これらのパンチ技は4倍ピンポイントでの運用。

じしん 地面/威力100/命中100/技マシン/通常攻撃。毒タイプ同士の対面になってときに打てる技。

じならし 地面/威力60/命中100/技マシン/相手の素早さを1段階下げる。<後述>

ストーンエッジ
 岩/威力100/命中80/技マシン/急所に当たりやすい(急所ランク+1)。格闘タイプといえば岩のサブウェポンですね。格闘半減の飛行や虫に当てたい。

いわなだれ 岩/威力75/命中90/技マシン/30%の確率で相手を怯ませる。安定を求めるならこっち。攻撃を積んでいる場合はこの技でもよさそうです。

がんせきふうじ 岩/威力50/命中80/技マシン/相手の素早さを1段階下げる。<後述>

ふいうち
 悪/威力80/命中100/Lv技/先制攻撃(優先度+1)。ただし、相手が攻撃技を選択していないと失敗する。数ある先制技の中で最も高威力で、苦手なエスパーやゴーストに刺さるので相性補完の意味では◎。しかし、かなり読まれやすいです。

バレットパンチ 鋼/威力40/命中100/遺伝技/先制攻撃(優先度+1)。無効化されないので範囲は広いが威力は「ふいうち」の半分ということを考えると…。
格闘統一におけるドクロッグにこの技を持たせておくとフェアリータイプに強くなるだろうか。

フェイント ノーマル/威力30/命中100/遺伝技/先制攻撃(優先度+2)。優先度が少し高いというだけで低威力なのでバレパンのほうがマシ。ちなみに接触なので「どくしゅ」対象外

ねこだまし ノーマル/威力40/命中100/遺伝技/先制攻撃(優先度+3)で相手を必ず怯ませるが出てきた最初のターンしか成功しない。先制技と言えど上記3つとはちょっと性質が違う。タスキ潰し・がんじょう潰しにもってこいなので純粋なアタッカー型に採用する価値はありだと思います。

ダブルチョップ ドラゴン/威力40×2/命中90/教え技/2回連続攻撃。等倍範囲は広く、5世代の頃は対キングドラで役にたちました。連続攻撃ゆえ「どくしゅ」発動のチャンスが広がります。

イカサマ 悪/威力95/命中100/教え技/相手の攻撃力を利用してダメージを与える。せっかくドクロッグ自身の攻撃が高いので相手に頼る必要はないのではないかと思いますが、一応こんな技を覚えますよ、ということで。

シザークロス 虫/威力80/命中100/技マシン/通常攻撃。エスパータイプピンポイントでしかなりません。

いかりのまえば ノーマル/命中90/教え技/相手のHPを残りHPの半分にまで減らす。意外と知られていないこの技。突破しにくい耐久型に無理やり打ちこんだり。

カウンター 格闘/命中100/遺伝技/後攻になるが、受けた物理攻撃を2倍にして返す。これも案外知られていないのでは。その分警戒されず使いやすいかもしれません。

【特殊技】
きあいだま 格闘/威力120(一致180)/命中70/技マシン/10%の確率で相手の特防を1段階下げる。特殊型のメインウェポン。外れても泣かないこと。

しんくうは 格闘/威力40(一致60)/命中100/技マシン/先制攻撃(優先度+1)。習得可能な唯一のタイプ一致先制技

ヘドロウェーブ /威力95(一致142)/命中100/技マシン/10%の確率で相手を毒状態にする。
ヘドロばくだん /威力90(一致135)/命中100/技マシン/30%の確率で相手を毒状態にする。
これらもフェアリータイプ登場により優先度は高まりました。
物理型と違い、虫タイプへの有効打が一致毒技に頼らざるを得ません。

ベノムショック /威力65(一致で97)/命中100/技マシン/相手が毒・猛毒状態の時、威力が2倍の130(タイプ一致で195)になる。事前に誰かが毒を撒いておくなら。

ゲップ /威力120/命中90/Lv技/きのみを消費したターン以降で使用可能という、変わった新技。

あくのはどう 悪/威力80/命中100/教え技/20%の確率でひるませる。苦手なエスパーに刺さる。

シャドーボール ゴースト/威力80/命中100/技マシン/20%の確率で相手の特防を1段階下げる。「あくのはどう」と範囲が被るものの、エルレイドなどの格/超タイプに有効です。

こごえるかぜ 氷/威力55/命中95/教え技/相手の素早さを1段階下げる。4倍弱点なら2発で落とせます。

めざめるパワー 威力60/命中100/めざ氷は凍風よりも威力は高いですが、4倍弱点に対しては変わらずおおむね確2なので追加効果のある凍風のほうがよいです。

【変化技】
ビルドアップ 技マシン/自分の攻撃と防御を1段階ずつ上げる。いわゆる「ビルドレイン」型に。

つるぎのまい 技マシン/自分の攻撃を2段階上げる。決定力アップだけを望むなら。

わるだくみ Lv技/自分の特攻を2段階上げる。特殊型には必須。

みがわり 技マシン/自分の最大HPの1/4を削って分身を出す。「きあいパンチ」のお供にも、ビルドレ型にも。いろんな場面で重宝します。

ちょうはつ 命中100/技マシン/相手を3~5ターンの間、変化技を出せなくする。正直微妙な感じ。積み技を読むなら↓の「よこどり」で奪った方がよいのでは。

よこどり 教え技/相手がそのターンに使おうとした回復技や能力を変化させる技を奪う。難しいですが、「ふいうち」読みで回復技や積み技を使おうとしている相手の技を奪うことができればおいしい。

さきどり 遺伝技/相手が出そうとしている攻撃技の威力を1.5倍にして出す。先手を取れなければ失敗。主に「げきりん」などのドラゴン技を先取りしたいですが、基本ドクロッグのほうが遅いのでスカーフが必須。優先度は±0です。ちなみに、「よこどり」とは違って奪うのではなく、あくまでも「先に使う」だけなので普通に相手も後攻で殴ってきます。

ニドキングもびっくり? ドクロッグは先制技と素早さダウン技のデパート

先制技・・・バレットパンチねこだまし・フェイント・ふいうち・しんくうは
100%S↓技・・・ローキック・じならし・がんせきふうじ・こごえるかぜ

先制技のほか、100%の確率で素早さを下げる技がご覧のように充実のラインナップ。

取捨選択が難しいですが、上段の物理先制技は「ふいうち」以外見劣りしているように見受けられます(威力的に)。優先度の最も高い「ねこだまし」は別格ですが。

下段からは「がんせきふうじ・こごえるかぜ」を選択するのがベターだと思います。「ローキック」はメインの格闘技とタイプが被る、「じならし」は無効タイプ・特性の存在という理由から外しました。「がんせきふうじ」は威力・命中ともに低いですが、無効化されないといういい点があります。


▼私のドクロッグ育成記録
(注)ここに掲載していたダメージ計算は全て削除しました。また、コメントも基本的に5世代の流用なので、今の世代にはそぐわない記述もありますので予めご了承ください。

(1)ビルドレ型 ~かんそうはだ

努力値:252-4-0-0-252-0

後々防御を上げることを考えれば最初から特殊耐久に厚いほうがいいのでは、とD特化しました。主に特殊アタッカー(理想は水や草)に対して繰り出し、ビルドで積みつつドレパン+ヘドロ(+雨)で回復を図っていきます。C特化メガネ持ちキングドラの「りゅうせいぐん」さえも確定で耐えてしまいます。雨パと当たった時、とりあえずこれを出しておけば心強いです。「みがわり」を入れるといわゆる無限戦法っぽいこともできるし、ニョロトノの「さいみんじゅつ」が怖くなくなるので、エッジとの選択になりますかね。


(2)ビルドレ型 ~どくしゅ~

努力値:252-4-0-0-252-0
上記(1)のビルドレ型のどくしゅバージョン。「ふいうち」の変わりに「ダブルチョップ」を搭載しています。試行回数が多い分、特性が発動するチャンスも増えます。ガブリアスの「みがわり」を1発目で壊し、2発目で毒が入ったのは非常にうまかったです。また、キングドラへ有効であるように思えますが、所詮実質威力80(抜群で160)ですから意外とダメージがはいらないです。タイプ一致ドレパン(112)以上のダメージは与えられますが、ドレパンは回復もできることも考慮すると・・・。よって汎用性に欠けており使いにくいです。唯一の利点は「みがわり」を壊せるというだけです。

(3)さきどりスカーフ型

努力値:4-252-0-0-0-252
この型のポイントは「さきどり」。ドラゴンの目の前に出して「げきりん」を先取りできたらおいしいです。C下降補正であっても「りゅうせいぐん」先取りも結構ダメージが入ります。読みが難しくていずれにしてもリスキーですね。正直、「れいとうパンチ」打った方がいいのではないだろうかと今更。

(4)スカーフ型

努力値:4-252-0-0-0-252
実はダストシュートはXYまでは第4世代の教え技限定のレア技でした。
クロバットに先制でき、ストーンエッジを急所に当てれば確1だ!
そうならずとも相手が無振りなら82.5%~97.5%のダメージなので、ブレイブバードを選択していれば相打ちに持っていけます。

(5)特殊型①

努力値:4-0-0-252-0-252
意表を突く特殊型。私が布教したためか最近では使用者が増えてきたような気もします(気のせい)。ドクロッグに撒きたくなるであろう「いかく」や「おにび」の影響を一切受けないという強みがあります。「おにび」でタスキが潰れるのはイヤですが。火力が微妙なので隙をみて「わるだくみ」を積みます。どうしても無理な時はそのまま突っ込みます。
メイン技は「きあいだま」。命中が不安ですが、「しんくうは」のみに頼るのはやはりNG。「あくのはどう」はエスパー・ゴースト対策。ちなみに、この構成だとギャラドスとドラゴン(サザンドラ以外)で詰みます。そこで、ドラゴン及びグライオン対策として育成したのが次の『(5)特殊型②[凍風搭載]』のドクロッグです。

(6)特殊型

6世代で育成したのは、すばやさ重視の型。すぐ下の最速80前後族意識で最速を確保してみました。どうせ積む必要があることに変わりないので出せる火力に大きな変化はありません。今はもっぱらこちらを愛用しています。


(7)特殊型③ ~こごえるかぜ~

努力値:4-0-0-252-0-252
「こごえるかぜ」を搭載することで、自分よりも早いガブリアスグライオンなどを安心して狩ることができます。ヤチェのみ持ちでもほぼ問題はないです。上記技考察でも書いた通り、「めざめるパワー氷(60)」でも確1にできないし、追加効果のある凍風のほうが格段に良いです。

(8)読み型

努力値:162-202-48-0-44-52
ウルガモスの「ちょうのまい」や、オノノクスの「りゅうのまい」などを奪うことを目的としています。決まれば快感間違いなし。S1段階上昇で最速100族抜き調整。また、HPに252振るよりもH-B-Dに166-44-44振った方が硬くなると聞いて、そのような配分に近づけました。
きけんよちにしたのはウルガモスのサイキネテロを防ぐため。

(9)ばくれつアタッカー型

努力値:4-252-0-0-0-252
「つめとぎバトン」から繋いでみたいですね。1積みで「ばくれつパンチ」の命中率は66%、2積みで83%、3積みで100%です。

(10)ねこだまアタッカー

努力値:4-252-0-0-0-252
残念ながらA抜けドクロッグ。さほど気にせず種族統一でも毒統一でも多用していますが。
どくしゅ+どくづきは51%の確率で毒を狙えます。優秀。

(11)ピンチゲップ型

努力値:CS

一撃で倒されそうならこらえてピンチ実を発動させて反撃に出る作戦。カムラよりもヤタピで特攻を上げたほうがよい印象を受けました。
ゲップは面白い技なのでドクロッグに限らず色んなポケモンで可能性を求めてみたいですね。


以上でドクロッグのお話はおしまいです。ご覧いただきありがとうございました。

記事投稿日:2013/4/8
記事更新日:2015/6/12