【育成考察&記録Vol.5】ドククラゲのお話【毒統一ORAS】

皆さんこんにちは。
今回はドククラゲの育成考察です。


ドククラゲの基本データ
【タイプ】みず / どく
【特性】
クリアボディ 
相手の特性や技で能力が下がらない

ヘドロえき HPを吸い取る技を受けた時、受けたダメージの半分を相手に与える

・[隠]あめうけざら(天候が雨の時、毎ターン最大HPの1/16を回復する)

種族値
HP80 攻撃70 防御65 特攻80 特防120 素早さ100



初代からお馴染み、海に入ると嫌というほど遭遇するクラゲ。対人戦においても敵に回すと嫌なものです。水・毒という組み合わせは、炎・水・氷・格闘・毒・虫・鋼・フェアリーといったタイプを半減し、耐性に優れています

また、特防120という数字は目を見張るものがあり、タイプ一致電気技でも易々と耐えてしまいます。防御の低さが気になるものの、「バリアー」でカバーすることが可能で、要塞化も容易いです。とはいえ、「サイコショック」は厳しい・・・。

決定力にやや欠けるのが残念なところ。こだわり系アイテムを持たせない限り、「アシッドボム」による火力補強が必要な場面が多いです。また、技のレパートリーが少ないというのも難点。範囲を広げるために「めざめるパワー」は入れておきたいところです。電気だとエンペルトギャラドス、炎だとナットレイで詰まずに済みます。

地味に「つるぎのまい」を習得するので、いっそのこと物理型でも充分いけると思いきや、特殊型よりも技が圧倒的に少ないです。「おんがえし」を技候補に入れざるをえないほどです。
あれ? 技構成がハリーセンに酷似してる・・・。「はたきおとす」「こうそくスピン」などで差別化しましょう。「はたきおとす」は第6世代で強化されましたね。

次に、特性を見ていきましょう。
クリアボディ」は、例えば「こごえるかぜ」「バークアウト」など100%の確率で能力を下げる技はもちろん、「サイコキネシス」などの追加効果も受けないので、確定数がずらされないメリットがあります。

ヘドロえき」は、例えば「やどりぎのタネ」「ドレインパンチ」「ギガドレイン」などHP吸収技を受けた際、そのダメージの半分を逆に相手にも与えるという特性です。「やどみが」や「ビルドレ」を用いるポケモンに対して強くなります。ただし、吸収技自体を防げるわけではないので注意されたし。

隠し特性「あめうけざら」は、雨天時にHPを1/16を回復するというもの。「くろいヘドロ」と併せると1/8となります。「無限クラゲ」、いかがですか?と勧めたいのですが昨今の雨ターンの縮小化によりちょっと使いづらいものに。「あまごい」によるセルフあめふらしをしている毒統一にはあまり関係ないか。


ドククラゲの技考察
【物理技】
たきのぼり /威力80/命中100/秘伝マシン/20%の確率で相手を怯ませる。
ドククラゲ自身速いので、ひるみが狙えます。

どくづき /威力80/命中100/技マシン/30%の確率で相手を毒状態にする。
こちらもタイプ一致のメインウェポン。

はたきおとす 悪/威力65/命中100/遺伝技/相手の道具を持っていない状態にする。相手が道具を持っているときは威力が1.5倍。
第6世代でまさかの強化。こちらも速い利点を活かすことができます。

こうそくスピン ノーマル/威力20/命中100/遺伝技/拘束系の技・自分の場の「まきびし」「どくびし」「ステルスロック」を解除する。

しぜんのめぐみ タイプ不定/威力不定/命中100/4世代技マシン/持たせたきのみによってタイプと威力が変わる。
いわば「物理版めざパ」。物理技にはない炎タイプや氷タイプになる実が有用か。

【特殊技】
ハイドロポンプ /威力110/命中85/技マシン/通常攻撃。
命中率は微妙ですが、特攻80は心もとないのでアタッカーなら基本的にこの技をお勧めします。

なみのり /威力90/命中100/秘伝マシン/通常攻撃。
雨天時ならまだしも、そうでなければ火力が足りません。ハイドロポンプを5回連続で外したなどの苦い思い出をお持ちの方はこの技で。

ねっとう /威力80/命中100/技マシン/30%の確率で相手をやけど状態にする。
耐久型ならこれ。やけどを狙い、低い物理耐久を補う。「バリアー」と合わせれば凶悪だ。

ヘドロウェーブ /威力95/命中100/技マシン/10%の確率で相手を毒状態にする。
ヘドロばくだん /威力90/命中100/技マシン/30%の確率で相手を毒状態にする。
例によって毒統一における究極の2択。お好きな方をどうぞ。

アシッドボム /威力40/命中100/相手の特防を2段階下げる。
中途半端な火力を補うことができる便利な技です。

ふぶき 氷/威力110/命中70/技マシン/10%の確率で相手を氷状態にする。
れいとうビーム 氷/威力90/命中100/技マシン/10%の確率で相手を氷状態にする。
こごえるかぜ 氷/威力55/命中95/教え技/相手の素早さを1段階下げる。
氷技は以上3つから選択。「こごえるかぜ」の場合、C↑補正20振りだけで耐久無振りガブリアスが確2。

ギガドレイン 草/威力75/命中100/教え技/与えたダメージの半分を回復する。
受けにくるであろう地面・水の組み合わせに有効。4倍とはいえ、アシッドボムの助けがなければ厳しいです。

ベノムショック /威力65/命中100/技マシン/相手が毒・猛毒状態のとき、威力が倍になる。
たたりめ 霊/威力65/命中100/Lv技/相手が状態異常のとき、威力が倍になる。
特定条件下で威力が倍になる技を2つ覚えます。
ゲンガーならどちらもタイプ一致で使えることに気づいてしまった…。

めざめるパワー 威力60/命中100/タイプは炎か電気がよいです。詳しくは前項を。

【変化技】
ミラーコート エスパー/命中100/遺伝技/受けた特殊攻撃を2倍にして返す。
特殊耐久の高さのせいで逆に余裕で耐えてしまい、反撃ダメージ量が少なくなることがしばしば。うまい調整が求められます。

バリアー Lv技/自分の防御を2段階上げる。上手いこと積めれば要塞化も可能です。

ねむる 技マシン/HPと状態異常を全て回復し、2ターンの間眠り状態になる。
「バリアー」を積んだ後の回復手段として。

あやしいひかり 命中100/遺伝技/相手を混乱状態にする。
お馴染みの嫌がらせ技。

どくどく 毒/命中90/技マシン/相手を猛毒状態にする。
技のスペースが余っていたら耐久型に欲しい技。

どくびし 毒/Lv技/相手がポケモンを出すと毒状態にする。2回使えば猛毒状態。
「どくびし」撒きのなかではペンドラーに次いで2番目の速さを誇ります。

みがわり 技マシン/最大HPの1/4を削って身代わりを出す。
使い方は様々であろう。アタッカー以外で運用するなら何かと便利な技です。

つるぎのまい 技マシン/自分の攻撃を2段階上げる。
低めのAを補います。

つぼをつく 遺伝技/自分のA・B・C・D・S・命中率・回避率のうち、いずれか1つが2段階上がる。
運ゲーにどうぞ。


▼私のドククラゲ育成記録
(注)ここに掲載していたダメージ計算は全て削除しました。また、コメントも基本的に5世代の流用なので、今の世代にはそぐわない記述もありますので予めご了承ください。

(1)特殊受け型

努力値:252-0-0-0-252-0
いいところを最大限伸ばすべくHD特化にしました。基本的には特殊技を受けてミラーコートで跳ね返す役です。Cは無振りなのでバシャーモゴウカザルを「なみのり」を確1にできない程度の貧弱さ。「ヘドロばくだん」を「アシッドボム」に変えてみようかな。4倍弱点を突いてもなお「れいとうビーム」で耐久無振りガブリアスを倒しきれません。「こごえるかぜ」を搭載することで素早さを下げつつ乱数2発(50%くらいの確率)で倒せるようになります。「れいとうビーム」にしろ「こごえるかぜ」にしろ交代読みで当てるしかありませんが…。

(2)物理受け型

努力値:252-0-252-4-0-0
主に物理格闘・水・炎に対して繰り出します。「バリアー」を積めば物理にも強くなれます。さらに、「ねっとう」で火傷を負わせれば多くの物理アタッカーの機能を止めることができます。タイプ一致「じしん」でも余裕で受け切れます。ナットレイズルズキンローブシン対策に、と「ヘドロえき」で採用しましたが、ズキンとブシンはそもそも毒統一相手に選出してくることが少ないです。
回復手段として「アシッド→ギガドレ」は優秀です。呼びやすいラグラージトリトドンにも刺さるので、「ねむカゴ」よりもお薦めできます。

(3)スカーフ型

努力値:180-0-0-252-0-76
あまり知られていないスカーフクラゲ。それゆえあまり広まって欲しくないですが、とても使いやすいので紹介しちゃいます。一番このクラゲが使いやすいです。声を大にして言います!
素早さは140族(マルマイン)抜き調整。また、1回「からをやぶる」をした最速イワパレスよりも1だけ素早さが上回っています。また、HPに180も割いたので、抜群をつかれても一致特殊技でも割と耐えます。物理でも不一致の「じしん」くらいなら耐えることは多いです。
火力を最大限上げるため、「ふぶき」を採用しました。ぶっちゃけ「れいとうビーム」で事足りますが、下のダメージ計算で挙げたようにドンカラスなどの2倍弱点かつ低耐久ポケモンが相手なら確定数が変わってくるので私は「ふぶき」を採用しています。

(4)メガネ型①

努力値:12-0-0-248-0-248
個体値:21-26-31-30-31-30
めざめるパワー炎(69)搭載。電気厳選中にたまたま生まれた副産物。

(5)メガネ型②

努力値:8-0-0-248-0-252
個体値:25-17-31-30-19-31
めざめるパワー電気(68)搭載。以前、エンペルトとの対面で何もできずに終わったのが悔しくて電気を粘りました。逆にエンペルトドククラゲに対して有効打がないんですけどね。


68とか69とか言ってますけど今全部60です…。

(6)嫌がらせ物理型

努力値:4-0-252-0-0-252
初手は「あやしいひかり」で動きを封じ、「はたきおとす」で道具を無効化します。物理アタッカーには「くすぐる」を使って交代を誘い、出てきた相手に再び光らせたり叩き落としたり本当に嫌らしいですよ。
せっかくのS100なので最速仕様。いざというときには「たきのぼり」で怯み狙いでゴリ押すつもりです。

(7)チョッキ型

努力値:4-0-0-252-0-252
Lv50時実数値:156-x-85-145-140-152

第6世代で登場した新アイテム「とつげきチョッキ」を持たせたアタッカー。HDに特化したような感覚で使えます。
最近では「こだわりスカーフ」に持ち替えることが多いです。(3)で紹介したスカーフ型よりやや耐久には欠けますが、スカーフ最速ニドキングよりも速い素早さを確保できます。

(8)物理型

努力値:4-252-0-0-0-252
(6)では「くすぐる」で相対的にこちらの決定力を上げていますが、こちらでは直接的に決定力アップを図ります。
持たせたきのみにより威力とタイプが決まる「しぜんのめぐみ」。「シュカのみ」は威力80の地面技になります。
これで苦手な電気タイプに抜群がとれる! ”1回舞った状態で”無振りメガライボルトがぴったり確1だ! しかも防御面でも考えていて、苦手な地面技が不意に来た時の保険にもなる!
と考えていましたが絵に描いた餅感が半端なかったですね…。きのみを変えてみます。

(9)先発型

努力値:252-0-0-4-0-252
100という素早さから後続にいいバトンを繋げるための環境作りをしてもらうことに特化。

(10)ミラータイプ耐久型

努力値:252-0-0-0-4-252
第6世代で新習得「ミラータイプ」は相手と同じタイプに変化するという技。相手次第では耐性がぐぐーんと上昇します。例えば草タイプによる「ねむりごな」を読んでタイプをコピーすれば…ね。
「ねっとう」「アシッドボム」が一致技でなくなるのはそれほど痛手ではありませんでした。

(11)つぼをつく型

努力値:252-0-0-4-0-252
よくマルチバトルで味方のツボを刺激してあげています。所詮運ゲー、大抵ロクなものをひきませんが一度だけ回避率アップを3回引いたことがあり、その強さに惹かれました。
その試合は負けました。

(12)まとわりつく型

努力値:252-0-0-0-252-4
しょくしゅえいてぃー。
某48よりもよっぽど可愛いです。
まとわりつく型の詳細はこちらを!

(13)物理受け型 (2)を改良

努力値:252-0-252-0-0-4
(2)の技を少しいじくっただけ。見て分かる通り、ギガドレインを消してミラーコートを入れています。持ち物は空白ですが、「たべのこし」か「くろいヘドロ」が安定でしょう。
(2)はバリアーを積んでおけば当然物理攻撃を易々と受けることはできますが、一たび特殊アタッカーに替えられると折角積んでもこちらも交代せざるを得ません。ミラーコートさえあれば、特防の素の高さを活かして(特化していないので、受けるダメージが跳ね返しダメージを考慮すると丁度いいものに。)特殊アタッカー相手に大ダメージが期待できる訳です。

ヘビーボールのデザインが非常にドククラゲとマッチしていますよね。


以上でドククラゲのお話はおしまいです。
ご覧いただきありがとうございました。


記事投稿日:2013/4/1
最終更新日:2015/6/22