モロバレルのお話

こんにちは。
今回はモロバレルについて考察していきます。


モロバレルの基本データ
【タイプ】くさ / どく

【特性】
ほうし(攻撃によって自分に触れた相手を10%ずつの確率でまひ・毒・眠り状態にする)
・[夢]さいせいりょく(戦闘から引っ込むと最大HPの1/3を回復する)

種族値HP114 攻撃85 防御70 特攻85 特防80 素早さ30

パラセクトキノガッサに続く、3匹目のきのこポケモンモロバレル。たけのこポケモンが未だ登場していないことからゲーフリはきのこ派なんですね。第5世代ではキノガッサが猛威を振るったお陰で(せいで)地味な存在になってしまったモロバレル。それでもパラセクトよりかは…。
きのこと言えばその代名詞とも言える「キノコのほうし」という技があります。催眠技は数多く存在しますが、中でもこれは唯一命中率が100%。ただし、特性「ほうし」が邪魔をして「キノコのほうし」が不発に終わることもしばしばあるので若干アンチシナジー気味。基本的には夢特性「さいせいりょく」のほうが望ましいかと思います。

地味な存在とは言いましたが、ダブルバトルにおいては話は別。「いかりのこな」「キノコのほうし」で相手の戦術を狂わせて味方のサポート役をこなすことができます。ただし、シングルバトルではこれといった戦法がなく、ただ「『キノコのほうし』を撒くだけ」になりがちです。耐久力の比較的高い草ポケモンにも関わらず「やどりぎのタネ」も覚えません。アタッカーにしても中途半端な数字で、攻撃範囲も他の草・毒タイプに比べて狭いです。


ダブルは専門外なのでこの記事では取り上げませんが、では、シングルにおけるモロバレルの有効な使用法は何なんでしょう。
「『キノコのほうし』打ち逃げ。これに尽きると思います。

半減技を読んで繰り出し、ほうし打ち逃げ。タイプ不一致弱点くらいなら余裕で2耐えはすることが多いので大丈夫です。
逃げることによって「さいせいりょく」でHPを回復します。「くろいヘドロ」などを所持している場合はもっと回復できますね。HP満タンとまでは行きませんが、それでもメジャーなウォッシュロトムくらいであればタイマンで勝てます。


ところで、同じ草・毒タイプを持つポケモンの中で一番耐久があるように見えますが、果たしてそうなのでしょうか。HP-防御-特防の順に、114-70-80。HPのほうが防御・特防よりも高いパターンのため単純比較が難しいので、耐久力指数という概念をここで導入してみたいと思います。

▼[参考]モロバレルと同じ草・毒タイプの種族値および耐久力指数比較
(Lv50特化時)
モロバレル 114-85-70-85-80-30 物理耐久指数:29614 特殊耐久指数:32045
フシギバナ 80-82-83-100-100-80 物理耐久指数:27676 特殊耐久指数:31229
ラフレシア 75-80-85-100-90-50 物理耐久指数:27300 特殊耐久指数:28392
ウツボット 80-105-65-100-60-70
ロズレイド 60-70-55-125-105-90 特殊耐久指数:28724

やっぱりモロバレルが一番硬いですね。



モロバレルの技考察

【物理技】
イカサマ 悪/威力95(一致142)/命中100/教え技/相手の攻撃力を利用してダメージを与える。「いばる」と併用したい。

【特殊技】
ギガドレイン 草/威力75(一致112)/命中100/Lv技・教え技/与えたダメージの半分を回復する。高耐久のモロバレルにとってはこれが主力技。
ヘドロばくだん 毒/威力90(一致135)/命中100/技マシン/30%の確率で相手を毒状態にする。草技との補完性はあるものの、追加効果と特性「ほうし」・技「キノコのほうし」との相性×なのが残念。
クリアスモッグ 毒/威力50(一致75)/必中/Lv技/相手の能力変化を元に戻す。積みの起点にされることを防げます。必中なのがポイントで、回避率アップもリセットできます。
めざめるパワー 威力~70/命中100/技マシン/鋼を意識して炎、もしくはドラゴンを意識して氷。

【変化技】
キノコのほうし 命中100/Lv技/相手を眠り状態にする。キノコポケモン御用達の強力技。前述の通り特性「ほうし」とは相性×。
どくどく 毒/命中90/Lv技・技マシン/相手を猛毒状態にする。耐久ポケモンならではの「じわじわ」戦法も面白い。
こうごうせい Lv技/自分のHPが回復する。晴れの時2/3、他の天候のとき1/4。通常は1/2。
ねむる 技マシン/HPと状態異常を全て回復し、2ターンの間眠り状態になる。
いばる 命中90/技マシン/相手を混乱状態にするが、代わりに相手の攻撃を2段階上げる。相手の行動を妨害しつつ「イカサマ」の威力を上げるために。
せいちょう Lv技/自分の攻撃と特攻を1段階ずつ上げる。天候が晴れの場合は2段階ずつ上げる。高耐久を活かして積むのもありか。「ねむる」と併用して。



▼私のモロバレル育成記録
(1)ほうし耐久

努力値:244-0-164-52-44-4

配分の記録を紛失したため誰の何を耐える調整をしたのか不明です。
特性が「ほうし」なので「キノコのほうし」は切りました。接触技持ちに出して、特性が発動するのを待ちます。耐えつつ「せいちょう」を積んで頃合いをみて「ねむる」で回復。この頃には相手は何らかの状態異常になっていることでしょう。
お互い”積み合戦”になったときに備えて必中「クリアスモッグ」も完備。

(2)さいせいりょく耐久

努力値:36-0-216-4-252-0

こちらの型も配分記録を失くしてしまいました。
催眠撒き要因としてなりふり構わず複数催眠を決めて、味方へのサポートをしてもらいます。鈍足なので基本的にはダメージを受けてからの「キノコのほうし」ですが、「さいせいりょく」+「くろいヘドロ」によって割とHPを戻すことが可能です。毒統一をしていると「くろいヘドロ」の争奪戦になりがちなので、他のポケモンに持たせる時はモロバレルには(困ったときの)「ひかりのこな」を持たせています。
そして、役割を終えた後も水ポケモン処理など、まだまだ仕事をしてもらいます。「いばサマ」はガブリアスなどどうしようもない相手に運ゲーを仕掛けて勝ちへ持っていくことができるかもしれません。

【ダメージ計算例 モロバレル防御側】
・C特化ウォッシュロトムのめざめるパワー(氷70)
  36%~43.2%(確定3発)
【ダメージ計算例 モロバレル攻撃側】
ギガドレイン
 vsウォッシュロトム(HP252振り)
  45.8%~54.7%(乱数2発 52%)



(3)まるころ型

努力値:0-252-0-0-252-0

一度やってみたかった。

メトロノーム」を持たせて「まるくなる」使用後、5回目の「ころがる」(威力960)で、HP252振りメタグロスに157.7%~185.5%(確定1発)のダメージ


以上でモロバレルのお話は終わりです。ご覧いただきありがとうございました。
申し遅れましたが私はきのこ派です。


最終更新日:2013/10/3