ロズレイドのお話【育成考察&記録】

こんにちは。
今回はロズレイドを採り上げます。
私が毒統一を始めたばかりの頃のパーティの”紅一点”。
美しさだけでなく、強さも持ち合わせた頼れる姉さん。
みんながサーナイトを♀で粘るのと同様に、私はロズレイド♀にこだわります。


ロズレイドの基本データ
【タイプ】くさ / どく

【特性】
しぜんかいふく(引っ込むと状態異常が治る)
どくのトゲ(直接攻撃で自分に触れた相手を30%の確率で毒状態にする)
・[夢]テクニシャン(威力60以下の技の威力が1.5倍になる)

種族値】HP60 攻撃70 防御65 特攻125 特防105 素早さ90 (合計515)

▼[参考]ロズレイドと同じ草・毒タイプの種族値比較
フシギバナ 80-82-83-100-100-80
ラフレシア 75-80-85-110-90-50
ウツボット 80-105-65-110-60-70
モロバレル 114-85-70-85-80-30


▼概観
特に抜きん出ているのが特攻の125。これは毒タイプの中ではゲンガーに次いで第2位。草タイプの中ではナッシーと並んで同率の1位の高さを誇ります。この数字から放たれる「リーフストーム」は強烈な一撃。素早さも90あるのでアタッカーとしての素質は十二分に持っています。スカーフ奇襲も面白い。

耐久は、物理方面は壊滅的に低くマンムーの「こおりのつぶて」で一発で落ちかねないくらいですが、第6世代に入ると防御種族値が55から65へ上方修正され、そういうことは少なくなりました。特殊方面は、多くの水タイプがサブウェポンとして持っている「めざめるパワー(氷)」や「れいとうビーム」はもちろん、サザンドラの「だいもんじ」まで耐えうるほどの高さです。
また、HPが低いので、フシギバナ以上に「やどみが」戦法が使いやすいでしょうか。

ポケモンならではの天候を活かした戦法も、ロズレイドも例に漏れず用いることが可能です。「ウェザーボール」を習得します。


特性について。
まず、通常特性ですが、「どくのトゲ」は基本的には採用されません。他の2つが優秀だからというのが大きな理由ですが、到底物理技を受け切ることはできないので発動のチャンスが極めて低いです。

しぜんかいふく」は引っ込めると状態異常が治るという超便利特性。機能停止しにくく、アタッカーとしては眠りや麻痺から回復できるのは非常にありがたいです。「あくび」持ちポケモンに対しても堂々と居座ることもできます。

夢特性は「テクニシャン」。威力60以下の技の威力が1.5倍になるというもの。恩恵を最大限得られる技は、現状では「めざめるパワー」のみ。特攻に割く努力値を節約してハッサムなどの鋼やあらゆるドラゴンに攻撃ができるので、余った分を耐久に回すこともできます。もちろん極振りしてもOK。
これについては、既に「テクニシャンロズレイド考察(XY非対応。近日中に更新します。)」という記事を書いていますので詳しくはそちらをご覧ください。

第6世代から「めざめるパワー」の仕様が変更され、威力が60固定になりました。70から60に下がって確定数がズレてしまうという憂き目を見るポケモンが多数いる一方、実質的にテクニシャンロズレイドだけが相変わらず高威力でこの技を打ち放すことができます。
「テクニシャンロズレイド考察」で述べたとおり、第5世代で威力60を粘ろうとすると最速を諦める必要がありましたが、今回はそんなことはありません。例えば氷タイプならば「31-(偶数)-30-31-30-31」を粘りさえすればよいのです。


「しぜんかいふく」と「テクニシャン」はどちらにも甲乙付けがたい利点があるので、私が「コレがいい」と決めることはできません。お好みで選択してくださいとしか言いようがありませんね…。



ロズレイドの技考察


★石進化ポケモンなので、Lvアップ習得技に注意!

【特殊技】

タイプ 威力 命中率 習得方法 説明
解説
リーフストーム 130
(一致195)
90 遺伝技 使用後、自分の特攻が2段階下がる。
超火力主力技。6thで威力低下。
ソーラービーム 120
(一致180)
100 技マシン 1ターン目でためて、2ターン目で攻撃。晴れ時はためなし。他の天候時では威力半減。
晴れパで使う際の主力技。
ギガドレイン 75
(一致112)
100 ロゼリアLv技 与えたダメージの半分を回復する
耐久型における安定一致技。
マジカルリーフ 60
(一致90 テクニ135)
必中 ロゼリアロズレイドLv技。 必ず命中する。
テクニシャンにおける安定技。草版「はどうだん」といったところ。ただし、テクニシャンだからといって無理に採用する必要はなく、「リーフストーム」に差し替えても何ら問題はないです(むしろそのほうがおススメ)。
くさむすび 20~120
(一致30~180
テクニ一致45~180)
100 技マシン 相手の重さによって威力が変わる。
テクニシャンの場合、敵によっては大ダメージを与えられることもあるし、大したダメージを与えることができないこともあります。テクニシャン考察記事でも説明した通り、「マジカルリーフ」との選択を考えているのであればその方が安定します。
ヘドロばくだん 90
(一致135)
100 技マシン 30%の確率で相手を毒状態にする。
草技との相性補完がなかなか良い技。追加効果も高確率で優秀。
ウェザーボール ノーマル 50
(天候時100)
100 遺伝技 天候が変わると威力が倍になり、タイプが変わる。
天候パで使う際に欲しいサブウェポン。ちなみに無天候の時テクニシャン補正で威力が50×1.5=75になりますが、何の利点もありません。天候時は「威力が倍になる」という条件補正が優先されるためテクニシャン対象にはなりません。
じんつうりき エスパー 80 100 スボミー限定遺伝技 10%の確率で相手をひるませる。
毒タイプピンポイント。スボミー限定という点に注意。ちなみにスボミーのタマゴを作るには「おはなのおこう」を両親のいずれかに持たせる必要があり、それと引き換えに「パワー系」や「かわらずのいし」のいずれかを諦めなければならず、厳選難易度は高いです。特に6thでは「あかいいと」厳選が捗るため、厳しさが増しました。厳選難易度の割に範囲が狭いので、選択肢の優先順位は低めと言えるでしょう。
シャドーボール ゴースト 80 100 技マシン 20%の確率で相手の特防を1段階下げる。
ゲンガーとシャンデラといったゴーストタイプのほか、ラティオスなどのエスパーも攻撃対象。
マジカルシャイン フェアリー 80 100 技マシン 通常攻撃。
6th新技。悪・格闘・ドラゴンに打点を持ちたいなら採用。特に格闘タイプとの対面を想定するなら、厳選プロセスの観点から採用が難しくなった「じんつうりき」の代わりになります。また、ドラゴンにも通るので「めざめるパワー」を炎で粘った際に入れておくとよいでしょう。
めざめるパワー - 60
(テクニ90)
100 技マシン 使用するポケモンによってタイプが変わる。
タイプは炎・氷・地・岩なんでもOK。テクニシャン補正のお陰でヒードランウルガモスに対しても確1がとれます。タイプを選ぶのは非常に悩ましいですが、他のメンバーとの兼ね合いをみて。
 

【変化技】

命中率 習得方法 説明
解説
やどりぎのタネ 90 Lv技 毎ターン相手の最大HPの1/8を奪って回復する。
耐久草ポケモン御用達の技。草タイプには効きません。
みがわり - 技マシン 自分の最大HPの1/4を削って身代わりを出す。
「やどみが」として。
ねむりごな 75 遺伝技 相手を眠り状態にする。
命中に難ありだが苦手なポケモンとの対面で有効。草タイプには効きません。
どくびし - ロゼリアLv技 相手がポケモンを出すと毒状態にする。2回使えば猛毒状態。
速いので撒きやすいです。耐久型に入れておくとフシギバナとの技の面での差別化になります。浮いている相手は毒状態にならず、また、クロバットマタドガス・ゲンガーを除く毒タイプが場に出ると「どくびし」が回収・無効化されてしまう点に注意。
こうごうせい - ロゼリアLv技 自分のHPが回復する。晴れの時2/3、他の天候のとき1/4。通常は1/2。
晴れパ型または耐久型の回復手段。
ねむる - 技マシン HPと状態異常を全て回復し、2ターンの間眠り状態になる。
「しぜんかいふく」であれば「ラムのみ」などを持たせる必要がなく、素眠りが可能です。



▼私のロズレイド育成記録
(1)スカーフ特殊アタッカー

努力値:160-0-0-252-0-92

素早さは130族抜き調整にとどめ、残りをHPに回すことで受け性能もできる限り向上させました。ラティオスの一致「サイコキネシス」でも計算上1/4という低確率で耐えますが、大体のトレーナーが毒タイプに一貫する「りゅうせいぐん」を選択するのでいつも強気で居座っています。
特性「しぜんかいふく」のおかげで万一まひを負っても引っ込めれば治るので、素早さ低下を取り消すことができるので大変ありがたいです(この特性の存在を知ってか知らずか「でんじは」などを打ってくる人が後を絶たない)。もちろん眠りからの回復も可能なので、催眠技持ちの前に堂々と出していけます。
技構成は鋼タイプ以外には等倍以上を取れるようになっています。
「めざめるパワー」は氷70。打つ相手は大体サザンドラ及び4倍弱点。

【ダメージ計算例 ロズレイド攻撃側】
めざめるパワー(氷70)
 vsサザンドラ(HP4振り)
  51.1%~60.7%(確定2発)

シャドーボール
 vsラティオス(HP4振り)
  52.5%~62.8%(確定2発)
【ダメージ計算例 ロズレイド防御側】
・A特化マンムーこおりのつぶて
  82.5%~98%(確定2発)

・C補正なし252振りラティオスサイコキネシス
  96.7%~113.5%(乱数1発 75%)

・C補正なし252振りサザンドラりゅうせいぐん
  72.2%~85.8%(確定2発)

・同サザンドラだいもんじ
  82.5%~98%(確定2発)



(2)テクニシャン特殊アタッカー

努力値:4-0-0-252-0-252

技構成・持ち物は(1)そのまま。たまに「こだわりメガネ」に持ち替えて”超火力”を楽しんでいますが、ドラゴンの素早さに敵わずやはりスカーフ大安定。
(1)と変わった点と言えばシンプルにCS極振りにしたことと「めざめるパワー(氷)」の威力が70→60×1.5=90に上昇したこと。「テクニシャン考察記事では威力59のほうがより望ましいと書いてあったのになぜ!?」と思われる方も多いかと思います。考察する前に頂いたので仕方ないですね。個体値1~3の差くらい、運でカバーしますよ(笑)
私にとってテクニシャンでめざパ(氷)の火力をアップさせる利点は主に2つ。一つは耐久に努力値が振られているガブリアスを安定して一発で倒せること((1)では中~高乱数1発)。もう一つは毒統一使用者には嬉しい、低耐久という条件付きではありますが飛行ポケモンを一発で倒せること。ドンカラスクラスの耐久までなら確1が取れます。


(3)物理アタッカー
▼BW


▼XY New!


努力値:4-252-0-0-0-252

実は「つるぎのまい」を覚える、そして攻撃種族値が70でそれほど低くはない。ということで物理型まで育成してしまいました。第5世代では「タネマシンガン」は前作の技マシンに頼らざるを得なかったので、「テクニシャン」との両立ができませんでした。しかし、第6世代で新たに遺伝技として習得するようになったので両立が実現しました。そのため、物理型はあながちネタではなくなったような気がします。参考までに、1舞い「どくづき」でHP振りニンフィアが確1。

「タネマシンガン」は連続技なので、「きあいのタスキ」諸々を貫通できる点で特殊型とは一線を画しています。ただし、攻撃技のバリエーションは特殊型ほどは恵まれていません。一応、”物理版めざパ”とも言える「しぜんのめぐみ」を遺伝技にて習得するので鋼などへの対抗策はあります。

「全く同じことがウツボットにもできるではないか」と言われそうですが、ヤツは「どくづき」を覚えないんですよ。

「タネマシンガン」のほかに、「テクニシャン」の補正がかかる技に「はっぱカッター」があります。実質威力は55×1.5=82。第6世代では「急所に当たりやすい」技の急所率が1/6に上昇していますので運ゲー好きの方はこちらがいいですかね。ただし、急所ダメージの倍率は1.5倍に下がっていますから結局微妙なところなんですよね…。

第6世代で新たに「はなふぶき」という威力90、命中100の安定した草の物理技を習得しました。こちらも物理型の候補に入ってくるのではないでしょうか。「タネマシンガン」1発当たり25×1.5=37の威力なので、3回当てれば「はなふぶき」を超えることになります。



これにてロズレイドのお話は終わりです。読んでいただきありがとうございました。
第6世代で新たな可能性を得たロズレイド、今後も注目です。


記事投稿日:2013/9/26
最終更新日:2013/12/1 一部XY対応